今回の卓話
皆様、こんにちは。
国際ロータリー第2750地区、東京山の手ロータリークラブに推薦をいただき、2019-20年度に青少年交換プログラムの派遣生としてアメリカ合衆国に派遣していただきました順天堂大学2年の堀野れおなです。新型コロナの影響で早期帰国となりましたが、私の約8カ月の派遣生活の成果を皆様にご紹介できればと思います。
この青少年交換プログラムでは東京山の手ロータリークラブの皆様のご推薦をいただき、筆記試験、面接、自己アピールなどの厳しい試験を受け、二度目の試験で晴れて合格することができました。合格後は派遣候補生として1年間プレゼンテーションやスピーチの研修を受けて親善大使として活躍できるように成長させていただきました。このプログラムでは派遣国を自分で選ぶことはできません。研修の成果からアメリカ合衆国でやっていけると判断されて、派遣していただきました。
派遣生としてのボランティア活動とロータリーでの活動についてお話します。
一番記憶に残っているボランティア活動は、動物園のハロウィーンイベントで、二日間お菓子を配るコーナーで活動したことです。動物園ではボランティアの募集はなかったのですが、東京から来たロータリーの派遣生としてピッツバーグとの親善を図るためにボランティアをさせてほしいと動物園にメールを送ったところ、動物園から許可をもらいました。この時、自分から行動すれば夢を叶えられると思うことができました。
ロータリーのイベントでは、派遣生として日本の伝統料理のお寿司を100人分ほど作ってふるまったこともあります。私が作ったお寿司は他の伝統料理よりも早く、一番最初に無くなり、本当にうれしく思いました。パンケーキフェスティバルというチャリティーイベントでは一日中パンケーキやソーセージ、リンゴのジャムなどを作って提供し、来場者から少しだけお金をいただいて、そのお金をボランティアに活用することもしていました。
ロータリー主催の国際会議に参加した時には、ロータリー派遣生としての自分の発言がロータリーとしての発言とみなされることの重みを感じ、自分の発言に責任を持つことに恐さを感じたのを覚えています。
高校で寿司パーティーを主催したときは、みんなに日本の良さを知ってもらい、是非日本に来てほしいと言うことを意識しました。書道教室を開催した時には、墨汁で書くとみんなが喜んでくれるので、日本人としての希少価値を感じてうれしく思いました。
教会の日曜学校でアシスタントとして3歳児のクラスを担当した時は、分かりやすい英語を使わなければと頭を使い、そのおかげで英語力が格段に上がりました。
サンクスギビングデーに、食事を作って訪問した家で手渡しするというイベントを、ロータリークラブと地元警察が協力して行いました。貧困地域に行くのは危険なので、警官と一緒に食事を配っていきました。この経験で私は世界の不平等を実感しました。世界中の人々に平和をもたらすという私の思いは叶えられないと実感し、世界で一人でも多くの人に平和をもたらしたいという考えに変わりました。
ロータリーのトリップでは、同じ地区の派遣生とハイキングをしたり、国際会議を行ったりという研修を受けながら、さまざまなところに行きました。ナイアガラの滝では研修を全部忘れて楽しみました。ニューヨークトリップは二地区合同の大人数のトリップで、自由の女神、セントラルパーク、ブルックリンブリッジ、タイムズスクエアにも行きました。本当は最後の1か月間でディズニーワールドに行く予定でしたが、新型コロナの影響で実現しなかったのが本当に残念です。
私のホストファミリーは、私が空港に到着したとき、プラカードを持って待っていてくれました。ホストマザーは私を見つけると「れおなー!」と呼んでハグしてくれました。ひとりで15時間のフライトで寂しい思いをしていた私はうれし涙を必死でこらえました。
到着した日には家の玄関に国旗を飾ってくれていて、私を歓迎してくれているのだなとうれしい気持ちになりました。ホストファミリーの弟たちにはプレゼントした甚平で、日本の文化に初めて触れてもらいました。派遣生活から1ヶ月の記念日にはこの弟たちがケーキを作ってくれて本当にうれしく思いました。
しかし、ホストファミリーとの間に問題も少しありました。
ホストファーザーは、トランプ支持者で、私はちょっと怖いように感じました。アジアに対する考えや知識が乏しく、私に、中国の音楽を聴くのかとか韓国語を話すのかと尋ねてくるので、最初は困惑しました。でも派遣生活の最後の頃には、逆に私の方からホストファーザーに、スペイン語の曲を聞くのかと尋ねて、聞かないと言われると、私も一緒だよと対応できるようになりました。
ホストマザーはとても感情的で、料理をまったく作らない人でした。ピザか中華料理のデリバリーか、少し焼いた鶏むね肉というような食事でした。そこで、私は自分で料理したり、サラダを学校でのランチに持って行ったりしました。するとホストマザーに、自分が作るご飯が嫌いなのねとネガティブなことを言われたりしました。また、家族でディズニーワールドに行く計画では、私は別行動するように言われました。それがとても悲しかったので、勉強を理由に行くのをやめると伝えたところ、私を置き去りにしたと思われたくなかったのか、ロータリアンに私を批判する嘘の話をされたりしました。私一人ではどうにもならないと思い、日本のロータリアンの方に電話で相談したところ、自分でホストマザーと話して、どんな事があっても話し続けて解決するようにと、アドバイスをいただきました。ディズニーワールドから帰ってきたホストマザーに、私が傷ついたこと、でも大好きだから良い関係を保ちたいと率直に話しました。こうして分かり合い、今では良い関係を保っています。早期帰国が決まったときには、みんなが私との別れを惜しんでくれました。
日常生活でもいろいろな経験をしました。学校でのカウボーイデーという仮装、ロータリアンのお宅でのメキシカンタコスパーティ。成績優秀者のディーズリストにも選ばれました。ハロウィーンでお菓子を配ったり、スケートに連れて行ってもらったり、バレンタインデーにチョコや風船、ぬいぐるみをもらって喜んだり、いずれも楽しい思い出です。
今、私は大学生として活動しています。大学に入学した1年次に、この派遣生活が認められて特待生として奨学金をいただきました。また、大学1年の時の成績が学年でトップでしたので、今年も奨学金をいただいています。今の成績を残すことができたのも、皆さまからのご支援とサポートがあったおかげでございます。まだまだお話したいことはありますが、以上で私の帰国報告とさせていただきます。
ご清聴ありがとうございました。
